弊社内の新人教育向けSEO資料「はじめますSEO」を公開します。読者の方々は新人教育向けSEO資料の叩き台としてご利用ください。
初心者中の初心者向けにできるだけ短くなるように配慮して書いています。筆者よりSEOについて詳しい方はいくらでもいますが「初心者むけに短く」というのはあまりみかけませんでしたので公開してみることにしました。
また、これは叩き台ですので、文末でダウンロードできるようにしています。加筆修正して社内でお使いください。ただし再UPなどはご勘弁ください。
- WEB担当になったばかりの人
- はじめてSEOなるものに取り組む人
- そもそもサイト制作がはじめての人
- +上記の人を指導する立場の人
新人教育向け「はじめますSEO」
そもそもSEOとは
SEO=検索エンジン最適化
S=サーチ E=エンジン=検索エンジン O=Optimization(最適化)
検索エンジンでオーガニックの上位に表示させ訪問者を増やすためのサイト内外の調整。
※オーガニックとは検索結果の広告部分を除いた部分のこと
※日本の検索エンジン市場は事実上google1社独占。yahooもgoogleの仕組みを採用。SNSの検索とは全く別の話。
なぜSEOが必要か?
- 検索エンジンからの集客はボリュームが大きい。
- URLを直接入力する人はほぼない。アプリやショートカットからの流入は限定的
- わざわざ検索している人(なにかしらの欲求がある)にアプローチできる。CVにつながりやすい。
- 検索語句によって相手のニーズがわかりやすい。CVに繋げやすい。
※CVとは、コンバージョンのこと。コンバージョンとは成約のこと。
通販であれば何かが売れたことを成約と位置付けていることが多い。ビジネスによって資料請求、インストール、来店予約、来店、など位置づけは様々。
SEOも意識したページ制作の原則
問いに応える。コンテンツの充実
検索意図を把握し、それに応える。
検索した人の脳みその中はわからないので、本当の意味での検索意図はわからない。しかしGoogleが検索意図だと思っていることは検索するとまあまあわかる。「ユーザーをみる」だけでなく「Googleがみているユーザーもみる」両方をみる。
検索語句(クエリ)=問い。クエリと本当の問いには乖離がある。
※クエリとは検索語句のことを指す。
ユーザー行動があることが重要
クリック(検索結果画面での)、サイト内回遊、滞在時間、再訪問、投稿、ツール操作
※再検索に流れないことが大事。ユーザーが解決できているか?
指名検索、被リンク、被リンクからの流入、言及(サイテーション)
運営実態
運営者の実態を示しておく。ウェブ上にありがちな何者が運営しているか不明なサイトにならないようにする。
立ち上げ前から意識しておくこと
立ち上げ前のチェックリスト
- ドメイン名は適切か?
- サーバーは適切か?
- URL変更を避ける。やむを得ないときはリダイレクトなど丁寧に
- 中途半端なコンテンツ(途中で終わっているなど)のUPは慎重に
- タイトルやコンテンツがダブっているページは極力作らない
- SSL化は最初に行う
- URLは正規化する。1本化する。wwwやhttp(s)や/ の有無
- URLに意味をつける。page01などとはしない
現状であがらないクエリがあることも認識する
取引検索語句(トランザクショナルクエリ)は大手しか上がらない。情報検索語句(インフォメーショナルクエリ)は中小でも上がる。
医療健康に直接かかわるクエリなどYMYL(Your Money or Your Life)のジャンルは、中小企業では正確な情報を記載していても上位表示されないケースが多い。権威性が重視されている。
ペナルティも存在する
Googleが定めるガイドラインに違反したページに対して、検索順位を下げたりもしくは圏外に飛ばす制裁。
- 不自然な被リンク 自作自演リンクなど
- 独自性がない低品質なコンテンツ
他のページと内容があまり変わらないものはUPしないこと。異なる切り口や見せ方が必要。
ページの目的を再認識する
目的はCVか?フォロワー獲得か?ブランディングか?信頼を高める(不安の除去)か?あるいは当面アクセスさえ増えればいいのか?
ページには目的があるので必ず認識しておく。
サイト作成時の基礎
タイトルとメタ要素
タイトル
<title> </title> タイトルタグの中
キーワードin。できれば先頭に。なんの記事かを示す。
クリック率を意識
スマホでの表示文字数以内におさめるほうが管理しやすい
内容との合致 内容を修正したら見直す
ディスクリプション
メタディスクリプション
- 間接効果。クリック率意識。自由度高い。
- スマホでの表示文字数以内におさめる。
- 全ページ異なるものにする。
メタキーワード
→不要
Googleアカウントを使う
どこからどのくらいアクセスがあったのかを解析できるツール。
オーディエンス→ユーザー属性
※忘れないように。
少々大雑把にだが流入クエリなどがわかる。XMLサイトマップを送信できる。
サイト構造について
3クリックで全ページに
3クリック以内で全てのページにいけるように。
パンくずでリンク構造を示す
パンくずがセオリー。記事・カテゴリの親子関係。
トップページ>カテゴリー名>ページ名
記事について
Hタグ
- 1.2.3.4といった順序が逆にならないようにする
- 1→2→3→3→3 のような並列はOK
- 同じ中身のHタグが複数ないようにする
- 狙っているキーワードを見出しタグに入れたい(できれば程度)
キーワード出現 率と量
あまり意識しすぎないでもいいが、極端に少ないとSEOで不利になる。※何についてのページなのかGoogleに伝わりにくいケースがある。
共起語を入れる・増やす
頻繁に同時に使われるはずの「別の単語」のこと。できるだけ自然に入れる。
記事の定義を行う
「大阪 ヨガスタジオ」と検索した人は、「大阪市」のことか「大阪府」のことか「大阪駅周辺」のことが知りたいのか不明なので、該当記事ではどのことかを定義して記載しておく。
(ちなみにヨガスタジオならおそらく市か駅のことを指していると思われ、ゴルフ場なら府か大府近辺までのことを指していると思われる。)
検索意図に合わせて、意図を網羅したコンテンツにするか、意図を定義したコンテンツにするか決める。
ユーザーを想像する
想定するユーザーの「わざわざ検索した理由を考える。」「映像を思い浮かべる」「本当の目的を考える」
コンテンツについて
オリジナリティ
オリジナルのコンテンツが好まれる。逆にリライトのようなコンテンツは低評価。コピーなら時間の問題で検索ンエンジンからペナルティをうける。
独自性を出すにはよく調査することがまず大事。その上で、アンケート調査結果発表や比較コンテンツやインフォグラフィックや動画やアニメgifなどを取り入れたり、場合によっては主観を入れるほうがニーズあるケースもある。
※逆に客観的なほうがニーズあるケースもある。
テキストコンテンツはいまだに必須
Googleにとって「単語」は収集しやすい情報なので、画像や動画も大事だがそれだけだと弱いケースあり
低品質コンテンツをなくす
コンテンツが極端に少ないページや独自性のないページ(他のページと内容が被りすぎているページ)は削除やnoindex nofollow化を検討。
重複をなくす
重複してしまっている場合は、一方の削除やリダイレクトでのまとめ、カノニカルタグでの整理が必要。
広告の量 割合
アフィリエイトリンクなど広告の割合が多すぎるサイトはそうじて低評価に。
特にクリックされない広告は削除してしまったほうがいい。
コンテンツ以外の評価を左右する要素
内部リンク
上位にあげたいページへ内部リンクを増やすのも有効なケースあり。特に人が動く(クリックなど)があるといい。
アンカーテキストも大事。別ページに飛ばすのに似たようなアンカーテキストにしないこと。 ※キーワード入れすぎ注意。
クリックされていないリンクは見直す。
速度は速く、軽く
ページの表示速度も評価基準のひとつ。SNSボタンは重いこと多く注意必要。
検索以外からの流入
継続的流入が理想。流入ユーザーがサイト内回遊などの行動があることが理想。
被リンク
質の高い被リンクのほうがいい。 国、都道府県、大学、上場かそれに準ずる企業、市町村、など普通に考えればいい。 ノーフォローリンクでも人が動くなら効果ある。 差のつきやすい部分。
再訪
再訪させられるコンテンツもあることが理想。記事だけではほぼ無理。ツールや動画や配布物などが必要。
サイテーション
言及。継続してなされていることに意味がある。継続した運営・実態の証拠。
運営実態の可視化
上場や大々的なTVCMが理想だが普通は困難なので下記のような行動を。
- プレスリリースを定期的に配信する
- 出版をする
- 寄稿する
- 取材を受ける
- ある程度公的な団体への寄付
- 業種ごとのイベント(カンファレンスなど)に参加する(運営、登壇、スポンサーなど)
- 地域の活動(商工会や商店街組合など)に参加する
- 上記のことをウェブ上でも確認できるようにする
やってはいけないこと
脱法行為やあきらかな嘘など論外なことは詳しく記載いたしません。
やってはいけないこと
隠しテキスト
背景と同様あるいは近すぎる文字色にするなど。かつてはキーワード量のUPに使われた。
コピーコンテンツ
他人のコンテンツを剽窃するのは論外。画像や動画でも同じこと。
類似コンテンツ
コピーではなくても似すぎているコンテンツもNG。同一サイト内でも同様であるので似た内容であればまとめて1ページにするなど。
非戦略的な被リンク
過剰な相互リンクや自作自演のリンクは覚悟と戦略性がないなら用いないほうがベターです。もちろん覚悟と戦略性があるなら話は別です。
できるだけやらないほうがいいこと
- リンク切れ
- URLの変更
- 動的URL
- インデックスされたコンテンツやURLを削除すること。※必要ならば仕方ない
- アダルトコンテンツを一般コンテンツのサイトに混在させること
まとめ
Googleも日々進化している。古典的な小技はあまり通用しない。
コンテンツ・タイトル・URL管理さえ順当であれば、それだけで上位にあがるクエリもまだまだ多い。
タイトルとURLは差がつきにくい面があるのでコンテンツの差が重要。
コンテンツはページをUPした初期段階ではユーザー動作がないので、記載内容で評価がなされる。のちにユーザー動作系評価もなされる。
資料ダウンロードについて
こちらから本資料テキストをダウンロードできます。
加筆修正して社内でお使いください。ただし再UPなどはご勘弁ください。
※zipファイル。txtとdocxの2つの形式が入っていますが、どちらも内容は同じです。